2021年8月27日にアニメーション映画「岬のマヨイガ」が公開されます。
原作は柏葉幸子さんの同名児童小説で、東日本大震災や遠野物語を題材にしたファンタジー小説となっています。
映画「岬のマヨイガ」のネタバレやラストが今から気になりますよね!
原作小説との違いはあるのでしょうか?
映画「岬のマヨイガ」ネタバレやラストはどうなる? 原作との違いは? と題してお届けします!
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岬のマヨイガ(映画)ネタバレやラストどうなる?
柏葉幸子の小説「岬のマヨイガ」が、川面真也監督、吉田玲子脚本でアニメーション映画化、2021年に公開されるようだ。 pic.twitter.com/zzDziY13Up (映画ナタリー)
— cinepre (@cinepre) November 4, 2020
ネタバレやラストを調べる前に、まずは映画「岬のマヨイガ」のあらすじをご紹介します。
岬のマヨイガ(映画)あらすじは?
以下、公式サイトより、映画「岬のマヨイガ」のあらすじをご紹介します。
ある事情で家を出てきた17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひより。
居場所を失った二人は、ふしぎなおばあちゃん・キワさんと出会い、海を見下ろす岬に建つふしぎな古民家“マヨイガ”に住むことに。
なりゆきでキワさんに着いて来てしまった二人だったが、訪れた人をもてなす伝説の家“マヨイガ”、そしてキワさんのぬくもりに触れ、それぞれ傷ついた心は次第に解きほぐれていく。
そんなある日、キワさんを訪ねて“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちがやって来てーー。
https://misakinomayoiga.com
“マヨイガ” は、岩手県に伝わる伝説の家で、訪れた人をもてなす家と言われています。
そんな伝説の家に住むことになるなんて、一体どんなことが起きるのでしょう。
“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちとはどんな存在なのでしょうか。
公式サイトには、「心が優しく包み込まれるノスタルジック・ファンタジー」とあります。
妖怪が出てくるとはいえ、怖い話ではなさそうですよね。
「岬のマヨイガ」がどんなお話なのかますます気になりますね!
岬のマヨイガのネタバレは?
それでは、映画「岬のマヨイガ」のネタバレを原作小説から探ってみましょう。
以下、原作小説のストーリーです。
震災から逃れ、避難所で出会ったユイとひよりとキワおばあちゃん。
3人はキワおばあちゃんが見つけてきたマヨイガで暮らすことに。
キワおばあちゃんを訪ねて河童がやって来たりと、ユイとヒヨリは不思議な体験をします。
あるとき、猫の小福が怪我をしているのを見つけます。
すると、町中の動物たちが同じような怪我をしていたのでした。
キワおばあちゃんが河童に調査をお願いしたところ、津波で流された神社の下に封印されていた海ヘビが復活したのではないかということがわかりました。
海ヘビは以前共に暮らしていたアガメという鬼とともに、ユイたちの暮らす狐崎から人間を排除し、自分たちのものにしようとしていたのです。
海ヘビは、人間の嫉妬やなぜ自分だけがこんな目にあわなければならないのだというやりきれなさや悲しみを食べて大きくなります。
辛い境遇にあったユイやひよりをはじめ、津波の被害にあった狐崎にはそんな思いが溢れていたのでした。
海ヘビから狐崎を守るために、キワさんに連れられてユイとひよりは遠野へ向かいます。
遠野で3人は本物のマヨイガに泊まり、そこには遠野の不思議な人たちが集まります。
座敷童子やオシラ様といった神様や、河童、動物の姿をした知恵を持つ”ふったち”です。
キワおばあちゃんは不思議なものたちに、海ヘビからユイたちの暮らす狐崎を守ってくれるようお願いしました。
海ヘビは、狐崎に住む人々に、彼らの大切な人たちの幻を見せ、油断させて、人々を海へ沈めようとしました。
ひよりは海ヘビの見せる幻からユイを守るため、狛犬に背中を押されて勇気を出したところ、失った声を取り戻します。
また、ひよりはこの地に来てから友達に教わったお神楽の笛を吹くことで、幻を見せられた人々を救ったのでした。
そして、引越し業者に化けていた海ヘビがついに姿を現します。
遠野からかけつけてくれた“ふったち”と共にユイとひよりは戦います。
最後は、大昔に海ヘビを封印した、遠野の狐からもらったマキリという刀で海ヘビを退治するのでした。
ユイとひよりとキワさんが、遠野の不思議なものたちに力を借りて、大昔の封印から放たれた海ヘビを退治するというお話のようですね。
映画「岬のマヨイガ」も本筋は変わらないのではないかと予想します!
あらすじ紹介
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ある事情で家を出てきた17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひより。居場所を失った二人は、ふしぎなおばあちゃん・キワさんと出会い、海を見下ろす岬に建つふしぎな古民家“マヨイガ”に住むことに。#岬のマヨイガ pic.twitter.com/60o1OaqPgJ
— アニメ映画『岬のマヨイガ』【公式】 (@misakinomayoiga) May 31, 2021
ラストはどうなる?
それでは、ラストはどうなるのでしょうか?
こちらも原作から考察してみましょう。
まず、原作のラストはこうなっています。
海ヘビを退治したユイとひよりとキワおばあちゃん。
不思議なキワおばあちゃんは、海ヘビ退治を果たしたため、どこかに行ってしまうのではないかと心配するユイとひよりでしたが、キワおばあちゃんはずっとここにいると言います。
最後はずっと3人で岬のマヨイガで暮らすことになりました。
ひよりの声は治り、ユイは自身の身辺をきちんと整理することを誓います。
また、ひよりは助けてくれた狛犬と友達になったので、今度訪ねていくと言います。
映画「岬のマヨイガ」ではひよりはキワおばあちゃんのように、これからもずっと不思議なも、のたちと仲良く暮らすことになりそうです。
原作との違いは?
【商品情報】
岩手県出身の作者柏葉幸子さんの「岬のマヨイガ」、サイン本が数点入荷致しました!
また、アニメ映画情報として主人公役が芦田愛菜さんと発表されました!興味のある方はぜひ当店にお越しください!#岬のマヨイガ#東山堂 pic.twitter.com/mf6HifYOpl— 東山堂肴町本店 (@tosando_honten) May 4, 2021
映画「岬のマヨイガ」は原作との違いはあるのでしょうか?
原作との違いを調べる前に、原作の児童小説「岬のマヨイガ」についてもう少しご紹介します。
岬のマヨイガの原作は?
前述しましたように、「岬のマヨイガ」の原作は柏葉幸子さんの同名児童小説で、第54回野間児童文芸賞を受賞しています。
柏葉さんは「霧のむこうのふしぎな町」など数々の人気作品を執筆された児童文学の大家です。
「岬のマヨイガ」は、そんな柏葉幸子さんのデビュー40周年記念作品とのこと。
岩手県盛岡市出身の柏葉さんが、意欲作として東日本大震災をモチーフに選ばれたそうです。
「岬のマヨイガ」は東北地方の民話や河童や狛犬など異世界の住人が登場する日常ファンタジーとのことですが、どうやら柳田国男の遠野物語と関係が深いようです。
「岬のマヨイガ」と遠野物語はどのように関係しているのでしょうか?
調査してみましたよ。
遠野物語と関係?
実は「岬のマヨイガ」に出てくる人をもてなすと言われる伝説の家“マヨイガ”は、柳田国男の「遠野物語」に登場します。
柳田国男 「遠野物語」
マヨイガは、一番好きなお話しです#手書きツイート#万年筆 pic.twitter.com/Lv85ZvOtZ9— 菫青日和 (@Xerographica_M) April 8, 2019
遠野物語の「遠野」とは現在の岩手県遠野市のことです。
遠野物語は、1910年(明治43年)に民俗学者の柳田国男が遠野地方に伝わる民話や伝承を書いたものです。
“マヨイガ”の話は、同じく民俗学研究者の佐々木喜善から聞いた話を柳田国男が紹介したもので、「遠野物語」の六三と六四に出てきます。
六三のお話はこうです。
三浦という家の妻が、人をもてなすという伝説の家“マヨイガ”にたどり着いたものの、無欲だったため、その家から何も持ち帰って来ませんでした。
するとあるとき、家の近くの川から赤いお椀が流れてきます。
妻はそのお椀を拾い、雑穀を量るために使っていたのですが、そのお椀を使っているといつまでたっても雑穀が減らないのです。
そうして三浦家は村一番のお金持ちになったということです。
マヨイガ橋とマヨイガの森。遠野物語によると欲の無い者だけが辿り着けるらしいアレ。 pic.twitter.com/Ia8fMTmzeD
— ひだもり (@hidanomori) May 27, 2018
訪れたものを幸せに導くという“マヨイガ”。
この六三のお話は、キワおばあちゃんがユイとひよりに語って聞かせるという形で原作の中でも紹介されています。
また、遠野物語には河童や天狗などの妖怪やザシキワラシなど数々の異世界の住民が登場します。
まさに映画「岬のマヨイガ」のモチーフとなっていると考えて良さそうですね。
原作と違いある?
映画「岬のマヨイガ」と原作の違いは、映画が公開されてみないとその全てはわかりません。
しかし、今公開されている情報の中で原作と違うところがあるのか探ってみました。
原作との違い①:キャラクターの名前と年齢と事情
最近読み終えた本。
『岬のマヨイガ』は凄く好きな感じ。映画は主人公高校生なのかー。どんな感じかな???
『私の頭が正常であったなら』は、喪失の瞬間の描写が「この方」らしい。読んでる側も声にならない叫び声を出すような感覚がして胸が苦しくなる。和泉蝋庵シリーズ好きなんだけど続編まだかな pic.twitter.com/NlIL44SyHK— アリス6y♂3y♂8m♀︎ (@alice_halkoh) April 8, 2021
映画の主人公のユイは「ある事情で家を飛び出してきた17歳の少女」とあります。
しかし、原作小説の主人公は「ゆりえ」で、「夫の暴力から逃れるため東京から岩手にきた女性」です。
夫から逃れ、キワおばあちゃんと共にマヨイガでの生活を始めるにあたって、キワおばあちゃんがゆりえを「ユイ」という新しい名前に変えたのです。
ユイはひよりのママのような存在となり、ひよりからは「ユイママ」と呼ばれています。
また、映画に出てくる8歳のひよりは、原作では最初は「萌花」で、ユイ同様にキワおばあちゃんに「ひより」と呼ばれることになります。
それぞれの事情から名前を変えて、ユイ、そしてひよりになったわけですが、公式サイトにはそのことは書かれていません。
ですので、本名が本当は違うというエピソードが映画では出てこない可能性もあります。
どちらにしても、ユイの年齢と事情が原作とは全然違うということがわかりますね!
原作との違い②:東日本大震災
映画の公式サイトには 東日本大震災のことは全く書かれていません。
原作では、震災で津波にあったゆりえ(ユイ)と萌花(ひより)は避難所で出会います。
そこで行き場のないふたりに手を差し伸べてくれたのが老婆のキワさんでした。
ところが映画の公式サイトには3人がどのように出会うのか詳細は書かれていません。
震災がきっかけであれば、それはとても大切なことだと思うので、あらすじでそのことに触れるのではないかと思うのです。
津波の映像は視聴者の心理的負担になる場合もあるので、もしかしたら映画の中で震災は描かれないのかもしれません。
また、東日本大震災が描かれないということとも繋がりますが、映画の公式サイトには舞台が岩手県だとは一言も書かれていません。
岩手県がモチーフでも、もしかしたら完全に架空の場所として描かれる可能性もあると思います。
原作本、のんびりペースで読み進めてますが、
映画とは、一つ大きな違いがありました!
しかも、芦田さんに関わる部分だったので、少し驚きました。気になる方は、原作本を読みましょう。笑
芦田さん、メディアの取材を受けたんですね。
続報を楽しみに待ちます。#芦田愛菜 #岬のマヨイガ pic.twitter.com/FQRr5Pzpjs— Mana’s_note@TMR (@manasnotetmr) June 19, 2021
こちらには映画と原作でひとつ大きな違いがあり、(ユイ役の)芦田愛菜に関わる部分だったとありますね。
ユイの年齢や事情以外でも何か重要な違いがあるのでしょうか。
分かり次第また追記しますね!
まとめ
岬のマヨイガ(映画)ネタバレやラストはどうなる?原作との違いは?と題してお届けしましたが、いかがでしたか?
原作小説の「岬のマヨイガ」のネタバレ、ラストから映画のストーリーを考察してみました。
しかし、現時点で映画と原作に違いがあることが分かったので、映画がどのようなストーリーになるのかはっきりとは分かりませんでした。
しかし、“マヨイガ”はたどり着いた人を幸せに導く家ですので、ハッピーエンドになることは間違いなさそうですよね。
きっとユイとひよりとキワおばあちゃんは、ずっと仲良く岬のマヨイガで暮らしていくのではないでしょうか。
映画オリジナルのネタバレやラストが分かりましたら追記しますので、また見にきてくださいね!