2012年に公開され、興行収入42億円を記録、国際映画祭等で数々の賞も受賞した細田守監督のアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」。
その主人公で雨と雪ふたりの母親である花が気持ち悪い、毒親で怖いという声が上がっているそうです。
花はどんな母親なのでしょうか? 本当に気持ちが悪く、怖い毒親だったのでしょうか?
「おおかみこどもの雨と雪の花は気持ち悪い?毒親で怖いとの声」と題して調査してみました!
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おおかみこどもの雨と雪の花が気持ち悪い?
9時からおおかみこどもと雨と雪だよ!#おおかみこどもと雨と雪 pic.twitter.com/VtpHj2bAe4
— ★Daikinman☆ (@daikinman8016) July 10, 2015
花に対する声を調べる前に、「おおかみこどもの雨と雪」がどんな物語なのか、まずはストーリーから見ていきましょう。
おおかみこどもの雨と雪ストーリーは?
それではさっそく、おおかみこどもの雨と雪のストーリーをご紹介します。
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主人公の花は、大学で出会った男と恋に落ちます。
しかし、その男はおおかみの末裔の「おおかみおとこ」でした。
それでも彼を受け入れ、やがて妊娠した花は雨と雪というふたりの子供を産みます。
そんなとき、男が突然死んでしまい、花は雨と雪をひとりで育てることに。
雨と雪は人間でもあり、おおかみにも変身できる「おおかみこども」に成長します。
都会での育てにくさを感じた花は人里離れた田舎で、自給自足をしながらふたりを育てることにしました。
里の人に助けられながら、ふたりのこどもの成長を見守る花。
様々な困難にぶつかりながらも成長した雪は、人間の女の子として、雨はおおかみとして山で生きることを決意します。
花は葛藤しながらも、それぞれのこどもの選択を受け入れるのでした。
参考:http://www.ookamikodomo.jp/story/index.html
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大まかなストーリーでは、花はふたりの子供のシングルマザーとして奮闘し、やがて子供の自立を見守る素敵な母親に見えますね。
では、花のどんなところが気持ち悪いと思われてしまうのでしょうか?
花が気持ち悪いという声を見ていきましょう。
花が気持ち悪い?
ここからは、花が気持ち悪いという声をご紹介します。
理想の母親像として描かれ過ぎ?
今日の金ロはおおかみこどもだったのか。私、どうしても苦手な作品なんだよね。花さんが理想の母親のように描かれてるのが気持ち悪い。細田監督と価値観が違うんだろうな
あと細田作品はストーリーに合わせてキャラの台詞や行動が突然変わったり都合よすぎるのがいつも気にかかってしまう— ゆきこ (@Op7Tax) March 24, 2017
花が「理想の母親として描かれている」のが気持ち悪い とあります。
花はどれだけ困難にぶつかってもいつも笑顔でいる母親でした。
昨日テレビでおおかみこどもやってたから途中まで見たけど(前にも一度見た)、私はこの映画苦手だ。主人公の花が、っていうか、女性像とか母親像とか都合よく美化されてるのが気持ち悪い。
— slow_days (@slow_days) March 25, 2017
子育てにおける「自己犠牲」の精神が美しい母親像と美化されていることに違和感を覚える人が多いようです。
おおかみこどもはね、母親の花があまりに男目線の都合で出来てるので気持ち悪いと感じたりはする。あんなのが「理想の母親」と思われるのなら、世の中の母親はみんな追い詰められるよね。
実際の母親は自分の立場に苦しみながら理想の母親騙りながら頑張って一日を乗り越える。戦場だぜ。
— PjtMemo (@PjtMemo) July 11, 2015
本当は辛いのに、どんなときでも笑ってこどもには苦労のかけらも見せない健気な母親を理想の母親像だと描くと、世の中の母親はみんな追い詰められてしまうという意見です。
それは「男目線の母親像」だから女性から見ると気持ち悪さを感じるようです。
雨(息子)に対する思い入れが強すぎ?
続いては、雨(息子)に対しての花の思い入れが気持ち悪いとの声です。
息子は永遠の恋人っての気持ち悪い。おおかみこどもの花が、出て行った雨を探すとこ、そういう感じがしてイヤやったな。
— ohitorisamagoo (@ohitorisamagoo) July 21, 2015
映画の中では、大雨の日、学校で待っている娘の雪を迎えに行かず、花は山へ行った息子の雨を追いかけるというエピソードがあります。
そして倒れた花は、夢の中で雨の背中を死んだ旦那さんの姿に重ねます。
おおかみこどもは割と好きで、細田守作品の中では一番かもしんないけど、終盤で花さんが子供時代を終え独り立ちしていく息子のことを若くして死んだ惚れた旦那に重ね合わせるシーンは、なんか最高に気持ち悪いよな〜と思ってしまいますねぇ(母子相姦エロ漫画をパラパラめくりながら)。
— 四海鏡 a.k.a. ホンナタカヒロ (@shikaikilyou) July 10, 2015
娘の雪よりも息子の雨を優先し、死んだ旦那さんに重ね合わせて息子を永遠の恋人だと思っている母親像が気持ち悪いとの声です。
毒親で怖いとの声も
良いね!!って思ったらリツイート! pic.twitter.com/JBqPZB8cUA
— おおかみこどもの雨と雪が大好き (@ookamikodomoto) June 7, 2014
気持ち悪いに続き、花は毒親だという意見もあるそうです。
なぜ花は毒親だと思われてしまうのでしょうか?
花は毒親で怖いとの声
花は毒親で怖いという声をご紹介します。
解釈とは一種の暴力なので、作品の誤読を広めるのは良くないと思いつつ、誤読そのものには魅力を感じていたりする。
例えば僕は『おおかみこどもの雨と雪』を、「毒親が子供二人から捨てられる話」だと考えている。多分誤読だが、その解釈を元にプロットを作ったのが『銀河の死なない子供たちへ』だ。— 施川ユウキ(ハジメ) (@ramuniikun) January 13, 2019
物語の最後、雨と雪が自立していくとき、ふたりはまだ小学生です。
雨は山で生きることを決め、雪は寮のある中学へ進学します。
早くに自立したふたりが「毒親が子供から捨てられる話」と感じたようです。
良いね!!って思ったらリツイート! pic.twitter.com/H72QFJAJpm
— おおかみこどもの雨と雪が大好き (@ookamikodomoto) June 8, 2014
作品の語り手が雪であることもあるのでしょうか。
育児垢の方でみんなおおかみこどもに感動してるんだけど、私は花の雪と雨に対する態度の差にモヤるんだよなぁ( ˘ω˘ )いわゆる毒親じゃねえか( ˘ω˘ )
— にゃらい (@nyarai23) March 24, 2017
やはり、大雨の日にちっとも雪の心配をせず、雨を追いかけた花は、娘と息子を差別する毒親との声は多そうです。
男の子ばかり可愛がる母親の話してたら、「おおかみこどもの雨と雪」を思い出した。あの映画は人によっていろんな解釈があるけど、毒親育ちの私にはちょっとなぁと思うシーンが結構あった。
— 白雪の九尾※解毒中 (@9bwhite9) May 15, 2021
続いて、こんな意見も。
“手出し口出しせずに見守る”が実践できてたのが『おおかみこどもの雨と雪』の母親・花になるわけですが 見ると聞くとは大違いで 花は「しつけをしない毒親」としてTwitterで叩かれまくってた あのアニメ見ても“手出し口出し〜”って云える?
— 朱佳🦄無断でまとめリンクしないで (@lazyangercry) December 25, 2013
どんな時でも笑顔の花はいつも笑っているだけで、しつけをしない母親とも思われるようですね。
続いてこちら。
そうか、俺が花の無軌道さにどうしても共感できないのは、避妊はともかく、無検診、自宅での野良出産、正規医療忌避等数々の幼児への医療的虐待行為の正当化のために、自然療法とかニューエイジ系を拠り所としているという設定を、アパートの本棚を見て気付いたからだったんだ!#おおかみこども
— Lord Peter Wimsey (@lpwimsey) August 3, 2012
花は自宅で出産、その後も行政にも頼らず、ふたりの子供に予防接種も受けさせません。
そんな花の行動が毒親とも思われるようです。
おおかみこどもは作中の世界において「狼人間であるとバレることがどの程度のリスクなのか」が十分に描写されないから、花の諸々の行動を「子を守ろうとする母の勇敢な選択」として見るべきなのか「視野狭窄に陥った独善的な毒親の迷走」として見るべきなのかがあやふやで居心地が悪いんだよね
— ぺち (@pch326) July 20, 2018
花は「おおかみこども」のふたりを隠すように田舎へ移り住みますが、その選択は子どもを世間の暮らしから脱落させることにもつながります。
「人と違うこと」を世間から隠さなければならないこととして育てることが、「視野狭窄に陥った独善的な毒親」と捉えられるのかもしれません。
そんな花の世間ズレした行動は、いつまでも少女のようだという意見も。
おおかみこども、やっぱ花を毒親認定している人けっこういるみたいだなー。だよね。少女が少女のまま母親やると基本毒親になりますよね。女性にいつまでも少女性を求めるのは良くないよ。少女ってのは、綺麗な中2病みたいなものなんだから。少女の母性は現実の母親とはモノが違う。
— M・S (@emu3816) December 21, 2013
花のことを、本当に子どものことなど考えず、いつまでも死んだ恋人の影を(息子の中に)追うだけの、自己中で子どもの母親とすると毒親ととられるようです!
まとめ
「おおかみこどもの雨と雪の花が気持ち悪い?毒親で怖いとの声も」、と題してお届けしましたがいかがだったでしょうか?
主に女性の意見として、花の描き方が(男性目線の)理想の母親像を押し付けられているように感じること。
そして、花が娘の雪より息子の雨を大事にしたり、息子を永遠の恋人のように思っているのではと感じられることが気持ち悪いと言われている理由のようです。
また、検診や予防接種など世間のルールを全て無視した田舎での自分勝手な子育てが毒親で怖いと思われるみたいでした。
みなさんは「おおかみこどもの雨と雪」を見てどんな感想を持ちましたか?
ドラマや映画、キャラクターに対する感じ方はひとそれぞれですので、そこがまた面白いところですね!